心不全とは

心不全は、心臓に何らかの異常があり、心臓のポンプ機能が低下して、全身の臓器が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態をいいます。

原因は様々であり、高血圧、糖尿病、肥満、動脈硬化、心筋梗塞、弁膜症などいろいろな原因が複雑に合併し、心不全を引き起こします。

更に、一度心不全になった後、適切な管理を実施しないと、増悪を繰り返し、下図赤枠のように、心不全を発症する毎に心臓の機能の低下、体力の低下を来たし、最悪の場合、死に至ります。

 

 

心不全教育入院の必要性

日本における高齢慢性心不全患者様の再入院率は、退院後6か月で27%、1年以内では35%と非常に高率です。

 

心不全の再入院を防ぐためには、患者様自身での病気の理解、または周囲のご家族様の協力が必要になりますが、具体的に何をどのように注意すればよいか、どのように生活すればよいか、など日常の中で、十分に理解することは困難です。

そこで、当院では、患者様が心不全による再入院を予防でき、生活の質が高めることができるよう、「心不全教育入院」を導入いたしました。

♦心不全教育入院によるメリット

・心不全に対する病気の理解や再入院の予防(医師による)

・減塩を含めた食事内容の改善(看護師や管理栄養士による)

・心臓リハビリを通じた、適切な運動内容の提案(専門の理学療法士による)

・飲んでいる内服内容や副作用などの理解(薬剤師による)

・ハートノート(心不全再入院予防手帳の導入)→ハートノートとは?

 

心不全の治療をすでに受けておられる方や過去に心不全と言われた方など、心不全に対してご不安な方に対して、「心不全教育入院」をお勧めします。

 

入院開始までの流れ

♦STEP1

かかりつけの先生にご相談いただき当院外来への紹介状の作成をご依頼ください。

※かかりつけ等がない場合は、直接当院へ受診も可能です。

♦STEP2

当院外来を受診担当医(循環器専門医)による診察、ご相談を行います。

♦STEP3

入院日の決定を行い、入院のご説明をさせていただきます。

入院は3泊4日のコースです。(原則月曜日から木曜日)

退院後は、かかりつけの先生と連携を強化し、心不全再入院の予防に努めさせていただきます。

 

<心不全教育入院スケジュール>

→詳しくはコチラのパンフレットをご参照ください

 

入院費用(参考)

1割負担:12610円

2割負担:25210円

3割負担:37820円

※医療費のみの金額です

 居住費(1日370円)、食費(1食460円)等が別途必要です。

 受診される方の状況により異なりますので、詳しくは当院までお問い合わせください。

 

心不全教育入院に関するお問い合わせ

天の川病院 0724-36-2233(代表) 

地域連携室 尾島までお気軽にお問合せください 

 

心不全教育入院のご案内(天の川病院 循環器内科:大阪府岸和田市春木大国町8-4)